2011年9月1日木曜日

五穀豊穣

秋は、収穫の季節です。

日本では、古くから五穀の収穫を祝う風習がありました。

その年の収穫物は国家としてもそれからの一年を養う大切な蓄えとなることから、大事な行事として飛鳥時代の皇極天皇の御代に始められたと伝えられているそうです。











これを、「五穀豊穣」といい、すべての穀物が豊かに実ることであります。

かつて日本はコメの生産量が足りず、多くの農山村ではコメは憧れのご馳走でした。

配給制度となって初めてコメ食ができたという例もあったそうです。今から70年足らず前の話です。



日本人にとって五穀豊穣はとても大切なことなのです。

食生活は変わって、雑穀の価値が変わりました。

雑穀とは「①米、麦以外の穀類、②豆・蕎麦・胡麻などの特称」(広辞苑)で、粟、稗、あわひえ黍等々。

現代人に不足しがちなミネラルや食物繊維などの豊富さから見直されだしています。

雑穀は種子です。発芽に必要な栄養がギッシリ詰まった生命の源です。癖がなくどんな食材とも好相性ですが、まずは同類のコメと一緒に炊いてみては。白米の美味しさとは別物の淡い甘さが味わえます。

大人こそ食育が必要との声も聞かれる昨今、科学的な味覚を離れ、生命エネルギーを感じる雑穀生活を送ってみてはいかがでしょう。

日本食こそ「氣」の源であると思います!

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