2010年9月21日火曜日

10年以内に? 世界中からメガネっ子が激減?!

メガネをかけている近視の皆さんに朗報である。イギリスの研究者が、近視の原因遺伝子を特定して話題になっているのだ。研究者によれば、遺伝子の特定により近視の予防と治療が可能となり、今後10年以内にメガネをかけた人が急速に減るだろうと予測している。




研究を行ったのは、キングス・カレッジ・ロンドンのクリストファー・ハモンド博士だ。これまで近視は遺伝的に発生すると考えられてきた。しかし原因となる遺伝子そのものは特定されておらず、近視が発生する具体的なメカニズムが解明されていなかったのだ。

博士のチームは12年間にわたって研究を続け、ついに近視の原因とされる『RASGRF1』という遺伝子を発見した。この遺伝子は眼球の成長に関わっており、眼球を過剰に成長させるという。そのため網膜(もうまく)の焦点がずれて、近視になることが判明した。この遺伝子の活動をコントロールできれば、近視の予防・治療が可能だと考えられている。

遺伝子の特定について博士は、「今後さらに研究が進み近視予防法が開発されれば、今後10年以内に世界中からメガネをかけた人が激減するだろう。だが、近視を世界中から根絶することは不可能だろう」と説明している。

現在、学校教育に熱心なアジアでは、近視が感染病のように拡大しているという。とくにシンガポールでは成人の約8割がメガネを着用しているといわれている。今回の研究成果により、アジアだけでなく世界各国の近視治療が進むものと期待が高まっているようだ。

しかしながら、遠視や乱視など他の視力障害の原因についてはいまだに判明していない。近視がなくなってもメガネがなくなる事はないだろう。いずれにしても、さらなる研究に期待したいものだ。

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