イミダゾールジペプチド……聞き慣れないこの成分。
その発見は意外と古く、1900年までさかのぼります。
最初はほ乳類の骨格筋中で発見されましたが、その後様々な種類の脊椎動物でも発見され、渡り鳥を祖先に持つガチョウの骨格筋中に豊富に含まれていることが分かりました。
中でも『イミダゾールジペプチド』の濃度が高かったのは、羽を動かす胸肉の部分。
渡り鳥が2週間以上も休むことなく飛び続けられる理由(パワーの源)がここにあると考えました。
その後、2006年に「疲労」の程度を数値化することに成功したのをきっかけに、『イミダゾールジペプチド』と『抗疲労』の研究は飛躍的に発展します。
疲労とは「飽き」「眠気」「疲労感」といった、疲れた時に出てくる症状。
これらの原因の一つに、「活性酸素」が深く関わっているということが分かってきました。ストレスや過度の身体活動が原因で活性酸素が大量発生すると、体内のバランスが崩れ身体が持つ恒常性だけでは対応できなくなります。
その結果、細胞の機能が低下し、作業効率が低下する……
これが“疲労”のメカニズムなのです。
“疲労”予防&回復のキーワード
(1)“疲労”予防&回復のキーワードは『抗疲労』“疲労”の予防と回復は睡眠&リラックス“疲労”の予防と回復に最も効果的とされるのは、十分な睡眠です。
睡眠中に夢を見ることで、普段使わない脳細胞を活性化させる代わりに日中酷使した神経細胞を休ませているのです。
そうすることで、活性酸素により傷ついた神経細胞を修復します。
また、精神をリラックスさせる森林浴も疲労回復に効果大。
今日では、草木の香りの疲労回復効果の研究も進められています。
(2)次にイメダゾールジペプチドを採る。
『イミダゾールジペプチド』は200~400mgを毎日摂取するのが理想とされています。では、たとえば400mgを摂取するのに必要な食材とその量は?
実は、とても身近な食材にイミダゾールジペプチドは含まれています。その食材は「鶏胸肉」です。鶏胸肉のおよそ60~100gに、400mg分の『イミダゾールジペプチド』が含まれているのです。
しかし、どんな食べ方でも『イミダゾールジペプチド』を摂取できるかというと、そうではありません。
『イミダゾールジペプチド』を摂取するのに一番適したメニューは鶏胸肉をじっくり煮込んだ「スープ」です。
鶏胸肉を熱水で約30分煮込むことで『イミダゾールジペプチド』がスープに抽出されます。
みんなでおいしく鶏胸肉を食べて、『イミダゾールジペプチド』で疲労に強いカラダを目指しましょう。
イミダゾールジペプチドは、鶏の胸肉部分に豊富に含まれています。
鶏胸肉をおいしく食べて、疲労に強い体作りを目指しましょう。
鶏胸肉から効率よくイミダゾールジペプチドを摂るには、何といってもスープ※がおすすめ。
※鶏胸肉を30分以上煮込む必要があります。
鶏肉のリンゴ煮
材料
鶏ムネ肉(120g位のもの)4枚
リンゴ1コ
タマネギ1/4コ
バター30g
コーンスターチ大さじ1・1/2
シードル(ドライ)400ml
チキンブイヨン(固形)1/2コ
白ワイン大さじ2
塩少々
コショウ少々
ローズマリー(乾燥)少々
サラダ油適量
★ミントの葉適量作り方
(1)鶏肉は塩・コショウ・ローズマリーをふります。
(2)リンゴは皮、芯を除き、イチョウ切りにし、タマネギはみじん切りにします。
(3)フライパンにサラダ油を熱し、(1)の表面をこんがりと焼きます。
(4)厚手鍋にバターを溶かし、タマネギ・リンゴの順に入れて薄く色づくまで炒め、コーンスターチをふり入れて炒めます。
(5)シードルを加えてアルコール分をとばし、刻んだブイヨン・(3)を加えて、弱火で約20分煮込みます。
(6)最後に白ワインを加えて少し煮、塩・コショウで味を整えます。
※ミントの葉を飾ってもよいでしょう。
チキンのトマト煮込み
材料
鶏肉(ムネ)250g
コショウ少々
ローズマリー(乾燥)少々
ニンニク1片
タマネギ150g
ニンジン50g
セロリ20g
バター25g
白ワイン大さじ2
トマトホール(缶詰)200g
トマトジュース50ml
薄力粉大さじ1
砂糖小さじ1
塩少々
コショウ少々
ローリエ1枚
オリーブ油大さじ3
★パセリ少々作り方
(1)鶏肉は4つに切り、コショウ、ローズマリーをふりまます。
(2)ニンニク、タマネギ、ニンジン、セロリは粗みじんに切ります。
(3)フライパンにバターを熱し、(1)に焼き色をつけ、白ワインをふって、耐熱性容器に移します。
(4)鍋にオリーブ油を入れ、ニンニクを炒め、タマネギ、ニンジン、セロリを加えて炒め、薄力粉を加えて更に炒めます。
(5)トマトホール、トマトジュース、ローリエを加えて煮立て、砂糖、塩・コショウで調味します。
(6)(3)に(5)を入れ、ガス高速オーブンで焼きます。(250℃に予熱し約20分)
(7)器に盛り、みじんパセリをふります。
キノコと鶏肉のリゾット
材料
米1合
シメジ100g
マッシュルーム(スライス)50g
ニンジン50g
タマネギ1/2コ
ニンニク(みじん切り)1片
鶏ムネ肉150g
ブイヨン4カップ
バター大さじ2
塩少々
コショウ少々
トマト1/2コ
アサツキ少々作り方
(1)米は炊く1時間位前に洗っておきます。
(2)シメジは石づきを取って洗い、小房に分けます。
(3)タマネギは1cm位の角切り、ニンジンは1cm角、3mm厚さの色紙切りにします。
(4)鶏肉は小さく切り、軽く塩、コショウします。
(5)厚手鍋にバターを溶かして、ニンニクを炒め、(3)、マッシュルーム、(4)を炒めます。
(6)(5)に(1)を加えて炒め、ブイヨン2カップを加えて、強火で炊きます。沸とうすれば、ブイヨン2カップ、(2)を加え、塩、コショウして、弱火で炊きます。
(7)炊き上がれば、1cm位の角切りにしたトマトを混ぜ込み、小口切りのアサツキを散らします。
大阪市役所の食堂「SAKURA」。
大阪市と市の中小企業と専門機関によって開発されたこのランチは、イミダゾールジペプチドを多く含む鶏胸肉料理「鶏胸肉と長芋のはさみ天ぷら」をメインに、20種以上の食材を使った料理がそろいました。
試食に訪れた平松大阪市長も「味もいい。100点」と好評価。
今後、大阪市を中心に抗疲労メニューがどんどん開発されるかもしれません。
「今日も疲れた~」と最近バテ気味の方、今夜のおかずは鶏胸肉にしませんか?
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夏を鶏肉を食べて乗りこえましょう!!!
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